安全訓練の 実施報告書|月当たり 半日の 数え方と 1か 月分の 記入例

全員がそろわず安全訓練を 2 回に分けた月も、実施報告書には回ごとに 1 行ずつ書き、月の計は 2 行の時間を足して出します。休んだ人が次の回に入ったことを備考に残しておくと、月末に誰が抜けたかを思い出す作業が要りません。
この記事でわかること
- 国土交通省の土木工事共通仕様書(案)令和 8 年 3 月の 1-1-1-31 の 11 項は、受注者が工事着手後、作業員全員の参加により月当たり、半日以上の時間を割り当てて安全に関する研修・訓練等を定期的に行うとし、作業員全員の参加が困難な場合は複数回に分けてもよいとしている(国土交通省「土木工事共通仕様書(案)令和8年3月」第1編 1-1-1-31・2026-11-03 確認)
- 同じ条の 13 項は、受注者が安全教育と安全訓練等の実施状況をビデオ等または工事報告等に記録した資料を整備・保管し、監督職員の請求があったときは直ちに提示するとしている(同 1-1-1-31・2026-11-03 確認)
- 鳥取市が営繕工事の書式として出している参考様式-40 の欄は実施日・実施時間・実施内容及び方法・参加人数・備考で、注は月毎の集計と提出、写真や資料の適宜の添付を挙げている(鳥取市「営繕工事に係る工事書式集」参考様式-40・2026-11-03 確認)
- 直感日報の日報は 1 人につき 1 日 1 件で、明細は 6 列まで置ける。数値の列はその日の行の合計が集計の画面に並び、集計の期間は直近 7 日か直近 30 日(直感日報の製品の仕様・2026-11-03 確認)
月当たり半日は通達と共通仕様書から
平成 4 年の建設省の通達が国の土木請負工事の特記仕様書に条件として書かせたもので、いまは国の土木工事共通仕様書の 1-1-1-31 に 11 項として入っています。
通達の 3 項は、次の一文で終わります。
また、安全・訓練等の実施に際しては、個々の工事において工事着手後、原則として作業員全員の参加により月当たり半日以上の時間を割当てて安全・訓練等を実施することを義務付けることとする。
(建設省技調発第74号「土木請負工事における安全・訓練等の実施について」 平成4年3月19日・2026-11-03 確認)
「義務付ける」の語から法律で決まった務めと受け取られやすい一文ですが、3 項の見出しは「安全・訓練等の契約図書における取扱い」です。
令和 8 年 3 月版の共通仕様書には、通達の「原則として」が無く、全員の参加が難しい場合のなお書きがあります。
自前の仕様書を持つ発注者もあり、川崎市上下水道局の手引きは水道工事標準仕様書の 1-1-1-31 第 11 項を「ただし、建築工事は除く」の一句つきで、(川崎市上下水道局「水道工事書類作成マニュアル」令和8年1月 p.118・2026-11-03 確認)新潟県のマニュアルは標準仕様書の 1-1-1-35 を引いています。(新潟県「工事書類作成マニュアル」令和8年4月一部改正 p.32・2026-11-03 確認)
全員がそろわず 2 回に分けた月の数え方は?
共通仕様書は時間を月で書き、回の数も 1 人あたりの時間も書いていないため、当社は 2 回の時間を足した合計と、2 回を通して全員が 1 回は入ったかの 2 点で月を数えています。
11 項が回を分けてよいとする条件は、「作業員全員の参加が困難な場合は」の一句です。
作業員 9 人の班で、11 月 5 日の第 1 回に 7 人が入り、19 日の第 2 回は休んだ 2 人を含む 6 人で行った月を例にとりました。
時間は 120 分 + 120 分 = 240 分、参加は第 1 回の 7 人に第 2 回で入った 2 人を足して 9 人です。
第 1 回を休んだ 2 人が受けたのは、第 2 回の 120 分だけです。共通仕様書は「作業員全員の参加により」と書くだけで、回を分けた月に 1 人ずつ半日が要るかまでは書き分けていません。
半日を何時間と数えるかも、国の共通仕様書にはありません。新潟県のマニュアルは、施工計画書に書く安全管理の方針の例に「安全教育(4時間/月以上)」と書いています。(前掲 新潟県 p.13・2026-11-03 確認)
回の合計をこの書き方に当てると 240 分ちょうどで「以上」の側ですが、1 人ずつで数えると休んだ 2 人は 120 分です。
月末に 120 分の 1 回しか取れなかった月は、同じ書き方では届きません。翌月への繰り越しは、読んだ資料のどれにも出てきませんでした。その月のうちに監督職員へ相談します。
3 回に分けた月は 90 分 + 90 分 + 60 分のように 3 行を足し、講義の 2 時間と現場の 2 時間を同じ日に続けた日は 1 回 240 分の 1 行です。
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社内の月報に書く「安全の実施」の例文
1 か月分の記入例 — 訓練の日の日報から報告書の 2 行へ【表】
表の 3 行目が月の計で、時間は 240 分、人数は延べ 13 人と、9 人の全員が 1 回以上入ったことを書きます。
特記仕様書に月当たり半日の安全訓練等が書かれた道路改良工事で、訓練は現場代理人 1 人が行い、作業員は協力会社を含む 9 人です。
欄は鳥取市の営繕工事の書式を例に 3 列へ寄せ、会社・日付・人数は架空です。欄の名前と並びは発注者の様式で違います。
| 実施日 | 実施時間・参加人数 | 実施内容及び方法・備考 |
|---|---|---|
| 11 月 5 日(木) | 120 分・7 人 | (2)工事内容等の周知徹底・図面で説明 / 2 人休み |
| 11 月 19 日(木) | 120 分・6 人 | (4)災害対策訓練・退避の手順を実地で / 第 1 回を休んだ 2 人が参加 |
| 月の計 | 240 分・延べ 13 人(9 人全員が 1 回以上) | — |
午前と午後の 2 回を同じ日に行った月は 1 日に 2 行、1 回で全員がそろった月は 1 行です。「実施時間」は、足しやすい分で書きました。
この 2 行の材料は、訓練の日の現場代理人の日報に明細を 1 つ置けば残ります。列は実施時間(数値・分)・実施内容及び方法(文章)・参加人数(数値・人)・備考(文章)の 4 つで、実施日は日報の日付が受け持ちます。
11 月 30 日に「集計」を開いて「直近30日」を押すと、11 月 1 日〜30 日の実施時間 240 分と参加人数 13 人が出ます。
13 人は延べで、9 人がそろったかは備考に残ります。
31 日まである月は、末日に直近 30 日を選んでも、画面からも CSV からも 1 日の分が外れます。1 日に訓練をした月だけ、その回の分を日報から足します。
テンプレートは 1 人 1 つなので、この明細を入れたテンプレートを、管理者かマネージャーが現場代理人に割り当てます。集計と「CSV ダウンロード」もこの 2 つの役割の画面で、マネージャーには所属チームの分だけが出ます(管理者は全チーム)。
月 2 回の訓練は、実施した日ごとに直感日報(建設・店舗など現場チーム向けの日報管理サービス)の日報へ 1 行ずつ残ります。次の訓練の時間と人数を、数字の列に入れて出してみると、その日の分から集計の合計に入ります。
日報に入るのは、現場代理人がその日に書いた時間・内容・人数と写真までで、訓練の計画、報告書の仕上げ、出た人を名前で数えることは直感日報の外の作業です。
日報が集計と CSV の期間は直近 7 日と直近 30 日の 2 つで、暦の月では区切れず、31 日まである月は 1 日分が外れます。CSV に実施内容の文章は入らず、紙面の題も「作業日報」のままです。
実施内容に「安全訓練」と書いた日報は、「検索」で 90 日前まで引けます(キーワード必須・新しい順に 50 件まで・メンバーは自分の日報だけ)。
月の途中で着工した月・作業が止まった月なら
数え始めの語は、11 項の「工事着手後」と通達の「個々の工事において工事着手後」だけで、工事が月の途中で始まる・終わる月の扱いは 11〜13 項にありません。
何件もの工事を合同で訓練してよいかも、この 2 語からは読めません。
10 月 24 日に着工した工事の 10 月を半日の対象に数えるかも、10 月 31 日に着工した工事を 11 月から数えるかも、特記仕様書か監督職員の指示で決まります。
雪で 2 月の作業が止まる月も同じです。日報の明細を必須にしていなければ、訓練の無い日は明細が空のまま提出できます。
12 項は、受注者が工事の内容に応じた安全教育と安全訓練等の具体的な計画を作り、施工計画書に書くと定めています。休む月や合同の訓練の扱いも、この計画を出す段で監督職員と決めておきます。
書き忘れた訓練の分は、7 日前の日付までなら後から日報で提出できます。8 日前の分は日報に書けません。
提出か提示かは発注者で違う
通達の 4 項は工事報告(工事月報)に記録して「提出させる」とし、共通仕様書の 13 項は請求があれば「提示する」としています。
鳥取市の営繕工事の書式は、注の 1 で「月毎に集計し、提出すること」としています。
川崎市上下水道局の手引きは、請求があれば直ちに提示できる体制にして「監督員に提出する必要はない」とし、検査時には提示するとしています。(前掲 川崎市上下水道局 p.118・2026-11-03 確認)
新潟県のマニュアルは、提示の時期を監督員の請求時、様式を任意の様式に置いています。
3 者で答えが割れます。自分の工事の扱いは、特記仕様書と発注者の書類作成の手引きで探します。
様式と出し方を発注者の書類一覧から見つける例は、工事日誌の書き方の記事に奈良県と福島県の 2 つが出てきます。
日報の 1 行では間に合わない発注者の求めは?
押印した様式、参加者の名前の一覧、工事ごとの 1 枚、暦の月で締めた合計の 4 つは、直感日報の画面からは出てきません。
現場代理人の印を押して紙で出す現場には、題が「作業日報」で宛先の欄が無く、署名の欄も作成者と承認者だけの紙面は代わりになりません。
名前の一覧を求める発注者に対して、この記事の明細は人数を数で持つだけで、名前は並びません。工事 20 件を 1 枚に集めたい会社にとっても、日報は 1 人 1 日 1 件で、工事ごとに足す画面はありません。
暦の月で締めた合計を出したい事務には、月の境の足し算が手作業で残ります。様式は別に作ります。
民間の工事や自前の仕様書で発注される工事には、11 項の数え方がそのまま当てはまるとは限りません。
よくある質問
Q1. 安全訓練では、何をやればよいですか?
11 項は、次の 6 つの号から実施する内容を選ぶとしています。
- (1)安全活動のビデオ等視覚資料による安全教育
- (2)当該工事内容等の周知徹底
- (3)工事安全に関する法令、通達、指針等の周知徹底
- (4)当該工事における災害対策訓練
- (5)当該工事現場で予想される事故対策
- (6)その他、安全・訓練等として必要な事項
講義と現場の訓練を 1 回の中で組み合わせてよいかは、11 項には見当たりませんでした。
Q2. 災害防止協議会や KY の時間を、安全訓練の時間に数えてもよいですか?
川崎市上下水道局の手引きは、求められたら提示すればよい記録として、災害防止協議会・安全訓練・KY・新規入場者教育などの記録を別々の行に並べています。(前掲 川崎市上下水道局 p.124・2026-11-03 確認)協議会・KY・新規入場者教育の時間を訓練の時間に足してよいかは、11 項にも、この手引きにも書かれていませんでした。
鳥取県の Q&A は、号の (1)〜(5) に当たる研修・訓練なら、日常の KY や TBM も定期安全研修・訓練に含められるとしています。(鳥取県「土木工事書類作成Q&A」令和6年4月改正 S-1-25・2026-11-03 確認)数えてよい範囲は、発注者によって違います。
入場の日に行う教育の記録は、新規入場者教育の記事に残し方があります。
Q3. 写真は何を撮って、何枚付ければよいですか?
鳥取市の営繕工事の書式は、注の 2 で写真と資料を「適宜添付すること」としていて、枚数は書いていません。直感日報の写真の項目は、足したときの上限が初期値で 10 枚、テンプレートの編集で 30 枚まで上げられます。写真ごとの説明欄は無いので、何の写真かは備考の列に書きます。
まとめ: 次にやること
- 4 列の明細を入れたテンプレートを、現場代理人に割り当てる
- 次の訓練の日に、その回の 1 行と写真を日報に書いて出す
- 月末に報告書の計の行を書き、集計の画面(直近 30 日)の合計と見比べる
4 時間で数える新潟県の書き方に回の合計で当てると、120 分の回 2 つでちょうど届き、1 回だけの月は届きません。
月末に 2 回分を 1 行へまとめると、回ごとの時間と休んだ人の行き先が報告書から消えます。
1 人ずつ半日で数えるか回の合計で数えるかを施工計画書の段で監督職員と決め、それから 1 回目の行を書くと、月の途中で数え方が変わりません。
2 回分の行は、直感日報では現場代理人のその日の日報に、写真と同じ 1 件で入ります。
※ 記入例の会社・工事・日付・人数は架空の例です。通達・共通仕様書・発注者の書類は 2026 年 11 月 3 日に読んだ版によるもので、自分の工事の扱いは特記仕様書と監督職員の指示が先です。製品の機能は同日時点の直感日報の仕様です。
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直感日報 編集部
現場チーム向け日報サービス「直感日報」の運営チームが編集しています。記事中の統計・制度情報はすべて発行元を明記した公開資料に基づき、掲載前に一次ページを確認しています。




