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アスファルト舗装の温度管理|4つの基準と1日分の記録の記入例

アスファルト舗装の温度管理|4つの基準と1日分の記録の記入例

アスファルト舗装の温度管理で温度を測る時点は、気温・到着・初転圧前・開放前に分けて書けます。この記事の置き方では、合材を 5 台受ける表層の日の記録は時刻の順に 11 行です。

この記事でわかること

  • 令和 8 年 3 月版の土木工事共通仕様書(案)(国土交通省)は、3-2-6-7 で、混合物の舗設作業を監督職員が承諾した場合を除き気温 5℃ 以下のときに施工しないとし、雨が降り出したら敷均し作業を中止して、敷均した箇所を速やかに締め固めて仕上げると定めている(国土交通省「土木工事共通仕様書(案)令和8年3月」第3編 3-2-6-7・2026-11-03 確認)
  • 同じ 3-2-6-7 は、混合物の排出時(出荷時)の温度に監督職員の承諾を得て、変動を承諾を得た温度の ±25℃ の範囲内とすると定めている。到着時の温度の数字は、3-2-6-7 には出てこない(同 3-2-6-7・2026-11-03 確認)
  • 関東地方整備局の品質管理基準は、アスファルト舗装の温度測定(初転圧前)を温度計か表面温度測定装置のどちらかで行うとし、温度計で測る場合は測定値を 1 日 4 回(午前・午後各 2 回)記録するとしている(関東地方整備局「品質管理基準及び規格値(案)」令和8年3月改定 Ⅱ-21・2026-11-03 確認)
  • 直感日報の明細は 6 列まで置け、行の上限は足したときの初期値が 10 行で、テンプレートの編集で 30 行まで上げられる(直感日報の製品の仕様・2026-11-03 確認)

共通仕様書の温度の基準は 4 つ【表】⁠

4 つのうち 3 つは路盤の加熱アスファルト安定処理の規定(4 項)の号にあり、表層と基層の規定(5 項)はその号を読む形で、交通開放だけが 6. に独立しています。

温度管理の 4 つの基準は、3-2-6-7 アスファルト舗装工の次の 4 か所にあります。

温度の線共通仕様書の場所除かれる場合
出荷(排出時)= 承諾を得た温度の ±25℃4.(5)(基層・表層は 5.(9))(除く定めなし)温度そのものを承諾で決める
気温 = 5℃ 以下は施工しない4.(10)(基層・表層は 5.(9))監督職員が承諾した場合
敷均し時 = 混合物 110℃ 以上4.(12)(基層・表層は 5.(16))設計図書に示す場合・協議で温度を決める場合
交通開放 = 舗装表面温度 50℃ 以下6.監督職員の指示による場合

路盤の加熱アスファルト安定処理の日は、4 項がそのまま当たります。

到着時の温度にも国の共通仕様書の数字があるように見えますが、3-2-6-7 で加熱アスファルト混合物に当たる線は出荷・気温・敷均し時・交通開放の 4 つです。到着の行に当てる数字はありません。

都道府県や市町村、民間の工事では、発注者の仕様書や特記仕様書で値や条番号が違う場合があり、共通仕様書が契約に入らない工事もあります。

初転圧前の温度は、何回測り何回残すか?⁠

関東地方整備局の品質管理基準は、温度計で測る方式と、表面温度測定装置で連続して測る方式の 2 つを置き、どちらか 1 つを行うとしています。

温度計の方式は、規格値を 110℃ 以上、頻度を「随時」とし、摘要に「測定値の記録は、1日4回(午前・午後各2回)」と書いています。測る回数と残す回数は別です。

装置の方式は、全幅・全区間で表面温度を連続して測る形です。

当社の記入例では、温度計の 4 回に気温・到着・開放前の行を足し、測る時点を 4 つの区分と置きました。

国土交通省の令和 8 年 3 月版の施工管理基準も Ⅱ-21 に同じ 1 日 4 回を置き、地方整備局が発注する土木工事に適用するとしています。(国土交通省「土木工事施工管理基準及び規格値(案)令和8年3月」Ⅱ-21・2026-11-03 確認)都道府県や市町村の工事では、その発注者の施工管理基準の回数を見ます。

朝の気温が 5℃ 前後の日なら⁠

11 月の朝は、1 台目の合材が着く前の 7 時台に、舗装する場所の気温を測っておきます。

4.(10) は、監督職員が承諾した場合を除き、気温が 5℃ 以下のときは施工しないと定めています。5℃ ちょうどは「以下」の側です。

4℃ の朝に承諾を得て舗設するなら、承諾を受けた時刻と相手を措置の列に置くと、施工した理由がその日の行に残ります。測り忘れた朝は、気温の行を空けずに「測り忘れ・8:30 に 7℃」と測った時刻で 1 行にしておくと、推した値と区別できます。

雨が降り出した場合は、敷均しを中止し、敷き終えた箇所を速やかに締め固めて仕上げるとも定めています。やめた時刻の行は区分を空け、措置の列に「14:05 降雨で敷均し中止」と書きます。

一時中止の連絡を受けて舗装を止めた日の書き方は、作業日報の例文集の例文が近い形です。

1 日分の記録 — 合材 5 台・朝 6℃ の日を時刻順に【記入例】⁠

合材を測った 9 回のうち 110℃ を割ったのは 13:40 の初転圧前 1 回で、開放前の表面は 16:30 に 47℃ でした。

市道の舗装(表層 1 層)で、2026 年 11 月の平日に合材を 5 台受けた日を記入例にしました。測って書く人は職長 1 人で、会社・路線・時刻・温度は架空の例です。

合材5台・朝6℃の舗装の日に測った11回の温度を、7時から17時の時間軸に気温・到着・初転圧前・開放前の印で置き、110℃と50℃の破線を引いた図。13:40の初転圧前108℃が110℃を下回る

見るものは区分ごとに違います。

  • 気温(1 行): 7:40 に 6℃。その日に施工してよいかを 4.(10) で決める値です
  • 到着(5 行): 何台目かと温度。承諾を得た出荷温度と見比べる値として置き、到着の行に合否は書きません(当社の置き方)
  • 初転圧前(4 行): 関東地方整備局の基準に合わせて、午前 2 回・午後 2 回
  • 開放前(1 行): 16:30 に表面 47℃。50℃ ちょうどは「以下」の側で、下がりきらない日は待つか、監督職員の指示に従います

行の数は、気温 1 + 到着 5 + 初転圧前 4 + 開放前 1 = 11 行です。

日報では、明細を 1 つ足して時刻・区分・温度・車と場所・措置の 5 列にしました。選択の列は 4 つの名前を並べた区分だけで、温度は 11 行の値が 1 つの合計にまとまらないよう、文章の列に「132℃」と打ちます。

「行数の上限」が初期値の 10 行のままだと、記入の画面は 10 行目で「行の上限(10 行)に達しています」と出て、開放前の行を足せません。上げる操作は、テンプレート編集を開ける管理者かマネージャーがします。

8 台の日は 14 行と、行の数は台数 + 6 で増えるため、上限は測り直す行の分も見込んで上げます。上限の 30 行には 24 台までが収まり、25 台以上の日は同じ 5 列の明細をもう 1 つ足して午後の行を分けます。

温度の明細は、管理者かマネージャーが舗装の職長に割り当てたテンプレートにだけ入れ、必須にはしません(テンプレートは 1 人に 1 つ)。舗装の無い日は、明細を空けたまま出せます。

11 行に分けた温度は、直感日報(建設・店舗など現場チーム向けの日報管理サービス)の明細なら区分を選んで書くので、あとから「初転圧前」の名前で探せます。次の舗装の日は、1 台目が着く前の気温から明細を始めると、11 行目の開放前までが時刻の順に続きます。

温度の値は職長が手で打ち、直感日報が温度計から読み取ることはありません。110℃ を割ったかの判断は職長に、面で連続した記録は装置に、温度管理表は発注者の様式の側に残ります。

日報が「書くのも読むのも」速くなる。スマホから 15 秒で提出。数値は設定ゼロで自動集計。提出・集計の画面をそのまま見られます。日報の画面を見る →14 日間は無料で、カードの登録は要りません。

発注者の温度管理表へは、紙面の題が「作業日報」のままで明細の文章も CSV に出ないので、職長か事務が手で写す作業が残ります。

午前の 6 行で一度出すと、午後の行を足した 2 度目の提出で既読が消え、承認も取り消されるため、職長は開放前の行まで書いてから出します。

日報の日付は会社の時計で決まるため、夜間の舗装では 0 時を過ぎた行の時刻のセルにだけ日付が要ります。

月末に初転圧前の行を見返すときは、「検索」でキーワード(必須)に「初転圧前」と入れ、期間を「90日」にすると、新しい順に 50 件まで出ます。メンバーの検索は自分の日報だけが対象で、マネージャー(所属チーム)と管理者(全チーム)は「全メンバー」の欄から人を選ぶこともできます。

職長がメンバーなら、監督職員に見せる閲覧専用の共有リンクは、会社の設定で止めていない限り管理者かマネージャーが提出済みの日報に発行します。

110℃ を割った車の分は、どの列に何を書く?⁠

設計図書に示す場合を除き 110℃ 以上と定める 3-2-6-7 にも、下回った車の扱いは書かれていないため、行には測った値と連絡の中身を残します。

記入例の日は、13:40 に初転圧前で測った 4 台目の範囲が 108℃ でした。明細の 1 行には、次の 5 つのセルが並びます。

  • 時刻: 13:40
  • 区分: 初転圧前
  • 温度: 108℃
  • 車と場所: 4 台目(13:00 着)の範囲・終点側
  • 措置: 13:45 現場代理人へ電話。指示を受け、該当範囲と時刻を記録

措置の列には、連絡した時刻・相手・指示の要点の 3 つを置くと、後から別の人が読んでも経過が追えます。110℃ ちょうどは「以上」の側です。

同じ 110℃ でも、共通仕様書の 4.(12) は敷均したときの混合物の温度、関東地方整備局の品質管理基準は初転圧前の温度を指していて、測る時点の言葉がそろっていません。記入例の 108℃ は、初転圧前に測った値です。

措置に書いた 13:45 の電話は、日報を出しても管理者にメールが行かないため、その場で入れた連絡です。

表面温度をヒートマップで残す工事なら⁠

面で連続して測った温度の記録は装置のヒートマップそのもので、日報の 1 行ずつには置き換わりません。

装置を使う工事の初転圧前の記録や、温度の残し方が下の形に決まっている工事には、日報の明細は向きません。

  • 装置や温度計の値を、明細の行へそのまま取り込む(値は手で打つ)
  • 温度計を当てた写真 1 枚ずつに説明を付ける(写真ごとの説明欄は無い)
  • 発注者の温度管理表の様式に押印して出す(紙面の題は「作業日報」)
  • 110℃ を割った瞬間に所長へ知らせる(提出しても管理者へメールは出ない)

こうした工事では、装置の記録や発注者の様式のほうを先に決めます。

よくある質問⁠

Q1. 到着した合材は、何度なら受け取れますか?⁠

3-2-6-7 の 4.(5) は、出荷時の温度を監督職員の承諾で決め、変動を承諾を得た温度の ±25℃ の範囲内と定めています。到着した時点で受け取るかどうかの値は、この条に書かれていませんでした。

監督職員や混合所と取り決めた値があれば、その値で見ます。

アスファルト混合物の材料確認は温度の記録と別の書類で、事前審査制度の認定混合物が対象から外れる千葉県の運用を材料確認書の記入例の記事が引いています。

Q2. 中温化した合材の日も、110℃ のままですか?⁠

4.(12) のただし書きには、中温化技術により施工性を改善した混合物を使う場合も含まれています。そのときは設計図書に関して監督職員と協議の上、所定の締固めが得られる範囲で、混合物の適切な温度を決めると定めています。

関東地方整備局の品質管理基準にも、同じ場合に適切な温度を設定する注があります。

Q3. 温度計を当てた写真は、毎日撮りますか?⁠

撮る場面と枚数は写真管理基準など別の文書が決めていて、この記事では扱いません。直感日報の写真は明細と別の項目に並び、写真の側に文字を添える欄はありません。

まとめ: 次にやること⁠

  • 舗装の職長のテンプレートに温度の明細 5 列を足し、行数の上限をいちばん多い日の台数 + 6 行以上に上げる
  • 区分の選択肢を「気温」「到着」「初転圧前」「開放前」の 4 つで作る
  • 次の舗装の日、1 台目が着く前の気温から書き始め、開放前の行の後で 1 回だけ出す

初転圧前は、測る回数と残す回数を分けて数えます。

打ち込みは 1 日 11 行で、合材の台数が増えるほど到着の行が 1 台に 1 行ずつ増えます。

初転圧前の行は、時刻・何台目の範囲・温度の順で書き、措置の列は 110℃ を割った行にだけ足します。

11 行の記録は、職長が開放前の行まで書いて出すと、直感日報のフィードで所属チームのマネージャーと管理者に未読として並びます。


※ 記入例の路線・時刻・温度は架空です。条文と規格値は 2026 年 11 月 3 日に国土交通省と関東地方整備局の公開版で読んだものです。直感日報の機能の記述も、同じ日の仕様によります。

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