作業日報の例文集|遅れ・手直し・雨天中止など状況別の書き方
公開日: 最終更新日: 直感日報 編集部 約 7 分で読めます

作業日報の例文が要るのは、いつもと違うことが起きた日です。遅れや手直し、雨天中止の日は、時刻・起きたこと・対応・いまの状態の順で書けば経過が伝わります。
この記事でわかること
- 公共工事標準請負契約約款 18 条 1 項では、設計図書に示された施工条件と現場の実際が合わないことなどを見つけた受注者が、直ちに監督員へ知らせて確認を求める(中央建設業審議会決定・国土交通省掲載)
- 労働安全衛生規則 522 条は、強風・大雨・大雪等の悪天候のため危険が予想される場面で、高さが 2 メートル以上の箇所の作業を事業者に禁じている(e-Gov)
- 同約款 20 条 1 項では、受注者の責めによらない暴風・豪雨などの天災等で施工できないと認められるとき、発注者が中止の内容を直ちに受注者へ通知し、一時中止させる(同)
作業日報の例文の使い分け — 通常の日は型、経過を残す日は時系列【早見表】
毎日の作業日報をひな形どおりに写す必要はありません。通常の日は項目の型、経過を残す日は時系列の型で足ります。
| 書き方の型 | 使う日 | 書く順番 |
|---|---|---|
| 基本の型 | 通常の日 | 場所・工種・数量、人数、天候、翌日の予定 |
| 時系列の型 | 遅れ・手直し・天候・手待ち・変更の日 | 時刻、起きたこと、対応、いまの状態 |
| 短い型 | 応援や移動が多い日 | その日にしたことを 1〜2 行(翌日に補う) |
通常の日に使う項目と例文なら、現場日報の書き方の記事がそのまま使えます。
応援や移動で現場が変わる日は、短い型で 1〜2 行にとどめ、翌日に補います。
進捗が遅れた日の例文 — 遅れの幅と理由、取り戻す段取り
遅れた日も、時刻・起きたこと・対応・いまの状態の 4 つの欄で書きます。起きたことに遅れの幅と理由を、いまの状態に見直した予定を入れます。
予定より遅れた日は、気づいた時刻から 1 行ずつ並べます。
【例文(予定より遅れた日)】
9 時、墨の確認をやり直すことになり、3F 柱の型枠建込みの着手が昼にずれた。予定より半日遅れ。
残り 4 本は明日の午前に回す。監督へ電話で報告済み。
予定より早く終わった日は、終わった範囲と、空いた分の使い道を書きます。
【例文(予定より早く終わった日)】
14 時、北面の外壁 下塗り完了(約 120 ㎡)、予定より 1 日早い。
空いた午後は南面の養生に着手。北面の中塗りは明日から。
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通常の日に使う項目の型と例文
手直し・不具合を見つけた日の例文 — 見つけた時点と、誰に伝えたか
手直しや不具合は、いつ気づいたか、何が起きたか、どう対応して誰に伝えたかの順で書きます。口頭だけだと、誰がいつ聞いたかを後でたどりにくくなります。
搬入された材料に不具合があった日は、数量と、使わずにどうしたかを書きます。
【例文(搬入材の不具合)】
8 時の搬入時、鋼製建具 8 枚中 2 枚に枠の曲がりを確認。取付け前に気づき、使わずに返品を手配。
監督と納入業者へ当日連絡済み。取付けは代品の到着後。
現場と図面が合わなかった日は、食い違った箇所と、監督員への連絡を書きます。
公共工事標準請負契約約款(中央建設業審議会決定)の 18 条 1 項は、設計図書に示された施工条件と実際の工事現場の状態が一致しないことなどを見つけたら、受注者が直ちに監督員に通知し、確認を請求するよう定めています(国土交通省掲載〔令和 7 年 12 月改正〕・2026-09-25 実読)。日報には、その連絡をいつ誰にしたかを残します。
【例文(現場と図面の食い違い)】
10 時、墨出しで、南側の外部階段の既設の基礎の位置が図面と 150 mm ずれていることを確認。
監督員へ写真を添えて連絡し、確認待ち。該当箇所の型枠建込みは保留。
図面と仕様書の読む順は、設計図書の優先順位の記事で扱っています。
天候で止めた日・再開した日の例文 — 何時から、どの作業を、何に振り替えたか
天候で作業を止めた日は、止めた時刻と作業、振り替えた先、翌日の見通しを書きます。
雨で外部作業を中断した日は、図の 4 つの欄をそのまま並べます。
【例文(雨で外部作業を中断)】
9 時すぎ、降雨で外部の塗装を中断。屋内の下地処理へ切り替え。
外部は明日の天気で判断。監督へ連絡済み。
強風で高所作業を止めた日は、止めた場所と、振り替えた作業を書きます。
労働安全衛生規則 522 条は、悪天候のため危険が予想されるとき、事業者に高さが 2 メートル以上の箇所の作業を行わせないよう定めています(e-Gov 法令検索・2026-09-25 実読)。止めた時刻と場所を残せば、翌朝に点検する足場も日報から分かります。
【例文(強風で高所作業を中止)】
10 時、風が強まり外部足場の上の作業を中止。地上で材料の仕分けに振り替え。
本日は足場上の作業を再開せず。監督へ連絡済み。
発注者から一時中止の連絡を受けた日は、受けた時刻と相手、止めた範囲を書きます。
標準約款 20 条 1 項は、受注者の責めによらない天災等で現場の状態が変わるなどして、施工できないと認められる場合を定めています。そのとき発注者は、中止の内容を直ちに受注者に通知し、一時中止させます(前掲 約款)。
民間工事の扱いは、それぞれの契約書の定めによります。
【例文(発注者から一時中止の連絡)】
11 時、監督員から、大雨で冠水した区間の施工を一時中止すると連絡あり。
当該区間の舗装を止め、ほかの区間の転圧は続行。再開は監督員の指示待ち。
悪天候の翌朝に再開した日は、点検してから始めたことを書きます。
同規則 567 条 2 項は、強風・大雨・大雪等の悪天候が過ぎたあとに足場で作業を行うとき、点検者を指名して、作業を開始する前に点検させるよう定めています。
【例文(悪天候の翌朝に再開)】
朝、点検者を決めて外部足場を点検。緊結部と床材に異常なし。
点検のあと、北面の中塗りを再開。
経過を書き足す欄は、管理者が項目の中に 1 つ足しておけます。状況に合わせて項目を埋めるだけの日報なら、直感日報(建設・店舗など現場チーム向けの日報管理サービス)で選択肢・数値・チェック・写真添付から入力し、その日のうちに提出できます。
文面を代わりに考える道具ではなく、例文を選んで書き換える作業は、書く人の側に残ります。状況ごとに足した 1 行を、その日のうちに提出して残すところまでが日報の役目です。
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天候のほかにも、予定が途中で動く日があります。
手待ち・急な変更があった日の例文 — 変わったことと、書面の有無
手待ちや急な変更の日は、何が変わり、何に振り替え、書面で受け取ったかを書きます。
資材待ちで予定の工程に入れなかった日は、入れなかった事実と、振り替えた作業、届いた時刻を書きます。
【例文(資材待ちで工程を振り替え)】
朝、型枠材の搬入が遅れ、予定していた 2F 壁の建込みに入れず。
先に 1F の清掃と養生を実施。型枠材は 13 時に到着を確認。
元請から仕様の変更を告げられた日は、変更の中身と、書面の有無、施工済みの箇所の扱いを書きます。
【例文(元請から仕様変更の連絡)】
午後、元請から下地材の変更の連絡。変更内容は書面で受領済み。
本日分は変更前の材料で施工済みのため、明日の朝に手直しする予定。
口頭だけで受けた変更は「書面なし」と添えておくと、確かめる相手と日付が残ります。
ほかに例文があると書きやすいのが、安全の欄と、入ったばかりの人の日報です。
安全の実施と、新しく入った人の例文
安全の欄は「特になし」で済ませず、その日に実施したことを 1 行で書きます。
KY を実施した日は、何を危ないと見て、どう決めたかを書きます。
【例文(KY の実施)】
作業前に KY を実施。足場上に置く塗料缶を手すりの内側へ寄せると決め、全員で確認。
新しく入った人に現場のルールを伝えた日は、誰に何を伝えたかを書きます。
【例文(新規入場者への説明)】
本日から入場の協力会社 1 名に、立入禁止の範囲と保護具の決まりを朝礼前に説明。
入場時の教育を誰が行う義務を負うかは、新規入場者教育の記事で扱っています。
新人の初日は、したことと、分からなかった点を分けて書きます。
【例文(新人の初日)】
本日入場。現場のルールと保護具の説明を受け、先輩について外壁の養生を補助。
分からなかった点: 図面の記号の一部。明日、先輩に確認する。
例文を自分の現場に合わせる 3 つの手直し
例文は骨格だけを借りて、中身を自分の現場の事実に入れ替えます。
- 数量・人数・時刻だけを実際の値にする — 文の組み立ては変えず、値だけを差し替えます。
- 「特になし」を実施した事実に言い換える — 感想や「異常なし」の一語で終わらせず、確かめた対象を書きます。
- 感想ではなく、起きた順に並べる — 「困った」より、何が起きてどうしたかの順が伝わります。
よくある質問
Q1. 例文をそのまま写して提出してもいいですか?
そのままでは出さないでください。写したままだと、その日の事実と食い違う日報になります。
Q2. 自分の業種の例文がないときはどうすればいいですか?
時系列の型は業種を選ばず、4 つの欄の順番も変わりません。業種ごとに入れる項目は、業種別の日報フォーマットの記事を見てください。
Q3. 新人に日報の書き方を教えるときのコツはありますか?
最初は文章にせず、起きた順に箇条書きで書いてもらいます。慣れてきたら、場所と数量を足していけば型に近づきます。
まとめ: 次にやること
- 自分の現場で「いつもと違う日」になりやすい状況を 2 つ選び、近い例文を手元に置く
- 次にその状況が起きた日は、時刻・起きたこと・対応・いまの状態の順で 1 行ずつ書く
- 安全の欄が「特になし」になっていないか、今週の日報を読み返す
経過を残す日だけ、例文の骨格を借りれば足ります。
その日の経過を現場を出たあとで思い出して書くと、雨や変更が重なった日の時刻と順番が曖昧になります。
手帳の最終ページに例文を貼っておく形は手軽ですが、書く場所が日報と別になります。
現場を出る前の数分で、直感日報の項目に経過の 1 行を足して、そのまま提出できます。
書く時間そのものを縮めるコツは、日報を早く書くコツの記事にあります。
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※ 本記事の例文は当社が作った見本で、特定の現場の記録ではありません。工事の中止や再開、安全の判断は、契約書・設計図書と関係法令、各現場のルールに従ってください。
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直感日報 編集部
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