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技能実習日誌の書き方|建設現場の指導員が書く4つの欄と記載例

公開日:  直感日報 編集部 約 8 分で読めます

技能実習日誌の書き方|建設現場の指導員が書く4つの欄と記載例

技能実習日誌を誰が書くかは、技能実習法 20 条にも施行規則 22 条にも書かれていません。現場を回らない事務の担当が月末にまとめて書くと、どの日に何を教えたかは、指導員に聞き直すか想像で埋めるしかありません。

この記事でわかること
- 技能実習法 20 条と施行規則 22 条 1 項 3 号は、実習実施者が、技能実習生に従事させた業務と指導の内容を記録した日誌を作り、技能実習を行わせる事業所に備えて置くと定めている(外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律 第20条・同法施行規則 第22条・e-Gov・2026-10-30 確認)
- 同 22 条 2 項は、備えて置く期間を、技能実習生が技能実習を終了した日から 1 年間としている(同法施行規則 第22条第2項・2026-10-30 確認)
- 外国人技能実習機構の参考様式第 4-2 号は、日付・技能実習生に従事させた業務・技能実習生に対する指導の内容・指導者氏名の 4 欄に、日付の行が 1 か月分並ぶ表。業務の欄の右に実習実施予定表の番号を書き、区分・期間・業務等が異なれば分けて作るとしている(外国人技能実習機構「参考様式第4-2号 技能実習日誌」・2026-10-30 確認)
- 直感日報では、読む側に届くのは提出された日報だけで、日報は書く人ごとに 1 日 1 件(直感日報の製品の仕様・2026-10-30 確認)

技能実習日誌は、現場にいない事務の担当が書いてよいか?⁠

施行規則 12 条 1 項は、実習を行わせる体制の基準に、技能実習責任者が帳簿書類の作成と保管を統括することと、指導を担当する技能実習指導員を 1 名以上選ぶことを挙げています。

日誌を作って事業所に備える務めは、20 条の主語である実習実施者、つまり実習生を受け入れた会社にあります。12 条まで読んでも、日誌を書く人を指した文はなく、事務の担当が書くことを禁じた文も見当たりませんでした。

当社の整理では、その日に何をさせ、何を見せたかを知っているのは、実習生のそばにいた指導員です。事務の担当は、その場にいません。

外国人技能実習機構のマニュアルは、監理団体が監査で留意する点の 1 つに、日誌から実習生が計画に書かれた業務を行っていることを確かめる点を挙げています(外国人技能実習機構「外国人技能実習適正実施マニュアル」本文 12 ページ・2026-10-30 確認)。

当社の記載の仕方では、指導員が休んだ日は、その日に実習生を指導した人の名前と中身をその日の行に書きます。

様式の欄は 4 つと右欄の番号⁠

業務の欄の右には、技能実習計画の実習実施予定表で、技能実習の内容欄に振られた番号が入ります。

参考様式の 4 つの欄は、左から日付、技能実習生に従事させた業務、技能実習生に対する指導の内容、指導者氏名で、日付の行が 1 か月分並びます。対象の実習生の番号・氏名・区分・期間を書く欄は、別紙「技能実習生一覧表」にあります。

欄が 4 つと少ないぶん、業務の欄は「型枠作業」の 1 語で足りそうに思えます。機構のマニュアルには、予定表の項目の番号を引用するなどして「必須業務・関連業務・周辺業務それぞれの実施状況を具体的に記録することが求められます」と書かれています(前掲 マニュアル 本文 44〜45 ページ・2026-10-30 確認)。

番号が、予定表のどの行かを示す印です。

型枠の班で実習生 2 人を受け持つなら⁠

2 人の区分・期間・業務が同じなら日誌は 1 冊で、日付の行は 5 日とも 1 行ずつです。

建設現場の型枠工事の班で、職長の指導員 1 人が実習生 A・B を見る、10 月 19 日の月曜から 23 日の金曜までの 5 日分を例にしました。会社・現場・実習生・予定表の番号は架空で、指導者氏名の欄には 5 日とも同じ指導員の名前が入ります。

日付(曜日)従事させた業務(予定表の番号)指導の内容
10/19(月)型枠の加工(1)加工図の寸法どおりに合板と桟木を切る手順を見せ、切った寸法を一緒に測った
10/20(火)柱型枠の組立て(2)墨に合わせて柱の型枠を建て込み、下端を固定する順を手本で示した
10/21(水)壁型枠の組立て(2)セパレーターを入れる位置と間隔を、図面と照らして実習生に確かめさせた
10/22(木)型枠の締付け(3)フォームタイの締め具合を、手で触れて確かめる要領を伝えた
10/23(金)残材の片付けと運搬(4)余った合板と桟木を寸法ごとに分けて積み、運ぶときの持ち方を見せた

記載例の書き方では、1 日に業務が 2 つあった日は、同じ日付の行に業務と番号を 2 組書きます。表の火曜と水曜は番号が同じでも、指導の内容はその日に見せたことで書き分けています。

雨で現場作業が無かった日や、2 人のうち 1 人が休んだ日の行は、様式の注意に書き方がありません。扱いは社内で 1 つに決めておきます。

事務所が現場にいない日の残し方 — 当日・翌朝・月末の順⁠

当日の夕方は指導員が、翌朝・月末・綴じる日の 3 つは事務所が受け持ちます。

分担の手順は次の 4 つです。

  • 当日の夕方(指導員) — 自分の日報の明細に、従事させた業務・予定表の番号・指導の内容を書いて提出する。番号は選択の列にし、予定表の番号を選択肢に並べておく
  • 翌朝まで(事務所) — 提出の知らせは届かないので、フィードを開いて指導員の日報を読む。指導の内容が空いていれば、その日報のコメントで聞く
  • 月末(事務所) — 検索で作成者を指導員に絞り、実習生の名前で探して、参考様式の日付の行へ写す。指導者氏名には日報の作成者を書く
  • 綴じる(事務所) — 写した様式に別紙「技能実習生一覧表」を添えて、事業所に備えて置く。別紙は、様式の注意のとおり、認定計画の履行状況に係る管理簿と併せて保存する

当日の夕方に指導員が日報の明細へ業務・予定表の番号・指導の内容を書いて提出し、翌朝までに事務所がフィードで読んでコメントで聞き、月末に参考様式第4-2号の日付の行へ写し、別紙と綴じて事業所に備える流れの図

明細は、実習生(選択)・予定表の番号(選択)・従事させた業務(文章)・指導の内容(文章)の 4 列で組めるので、上限の 6 列まで 2 列の余裕があります。

検索の期間は今日を含む直近 7・30・90 日の 3 つで、31 日ある月の末日に 30 日で探すと 1 日の分が入らないため、月末の写しは 90 日で探します。結果は新しい順に 50 件までなので、作成者で絞れば 1 人の 1 か月分ははみ出しません。

事務所の担当の役割はマネージャーにして、指導員のチームに入れておきます(管理者なら全チームの日報を読めます)。メンバーのままでは、他の人の日報を読めるのが、みんなの日報(既定はオフ)を広げた会社に限られ、検索も自分の日報だけです。

手書きの日報から入力へ移る段取りは、日報の電子化の記事に 4 つの手順があります。

夕方の 1 件に実習の明細を足す形は、直感日報(建設・店舗など現場チーム向けの日報管理サービス)で、列を 4 つ足すところから試せます。テンプレートに明細を入れて指導員と、休みの日に代わって教える職長だけに割り当て、今日の業務と指導を書いて提出すると、事務所のマネージャーのフィードにはその日のうちに届きます。

記入するテンプレートは 1 人 1 つなので、割り当てた職長は指導員が休む間このテンプレートで書き、指導員が戻ったら割り当てを戻します。

直感日報は、技能実習計画や実習実施予定表を作る仕組みでも、監理団体や機構へ出す報告を作る仕組みでも、実習生の勤怠や労働時間を管理する仕組みでもありません。日報で読めるのは、指導員がその日に書いた業務と指導の中身です。

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明細の文章は CSV に出ず、「技能実習日誌」の題で印刷することもできないため、様式の行へは手で写します。

区分か業務が違うなら、日誌を分ける⁠

同じ班でも、実習生 A が 2 号で B が 1 号なら、日誌は 2 冊です。

参考様式の注意 1 は「技能実習の区分、技能実習の期間、技能実習生に行わせる業務等が異なる場合は、分けて作成すること」としています。入国の時期がずれて実習の期間が違う 2 人や、型枠施工と鉄筋施工のように行わせる業務が違う 2 人も、注意 1 の文言では冊を分ける側に入ります。

加工の日と組立ての日のように、同じ予定表の中で日ごとに変わる業務は、1 冊の日付の行で書き分けるものと当社は読みました。

日報の側では、明細に実習生の列を選択で持っておくと、月末に冊ごとに写し分けられます。選択肢は 1 つの列に 20 個までなので、1 つの明細に並べる実習生が 21 人以上の班や、予定表の番号が 21 個以上ある会社は、その列を文章にします。

実習生の列は 1 行に 1 人なので、同じ冊の 2 人も 2 行に分け、1 日の行は実習生の数 × 業務の数になります。新しく足した明細の行数の上限は初期値が 10 行のため、それを超える班はテンプレートの編集で上限を 30 行まで引き上げ、30 行でも足りなければ明細を 2 つに分けます。

指導員 2 人が別の現場に分かれた日は、日報も 2 件あります。同じ日付の行にどう写すかは、様式の注意にありません。写し方は社内で決めます。

0 時をまたいで作業する夜間の班は、日報をどちらの日付で出すかを先に決めておきます。

日報では足りない会社⁠

紙面の題、招ける人の所属、契約後のデータ、さかのぼれる日数の 4 つは、日報の側では変えられません。

下の運用は、日報の外で手当てします。

  • 監理団体に様式と押印を指定されている:紙面の題は「作業日報」で、指定の様式へは写し直す
  • 監理団体の職員にも同じ画面で読ませたい:招けば料金の人数に入り、別の会社で直感日報を使う人は招けない
  • 1 年分を日報のデータのまま持っておきたい:契約が終わると、合理的な期間の経過をもって投稿データを削除できる、と利用規約にある
  • 8 日以上前の分をまとめて書きたい:提出できる日報の日付は、今日から 7 日前まで

社外の相手には、マネージャーか管理者が提出済みの日報に発行する閲覧専用の共有リンクか、印刷・PDF の紙面で見せます。

紙面の画面へは提出を終えた直後とフィードのカードから入り、共有リンクもその画面で発行するため、残す分は提出した日に出します(会社の設定で印刷 / PDF を止めていなければ)。

社外の相手と報告をそろえる型は、協力会社との報告共有の記事が 4 つに分けています。

実習生が新しい現場に入る日の教育を誰が行い、記録をどう残すかは、新規入場者教育の記事が扱っています。

よくある質問⁠

Q1. 技能実習指導員になれるのは誰ですか?⁠

施行規則 12 条 1 項 2 号は、申請者かその常勤の役員・職員で、技能実習を行わせる事業所に所属し、修得等をさせる技能等に 5 年以上の経験を持つ人から、指導員を 1 名以上選ぶとしています。同じ号は、法 10 条 1〜8 号か 10 号の欠格事由に当たる人、過去 5 年以内に出入国か労働に関する法令に関し不正又は著しく不当な行為をした人、未成年者を除くとしています。

Q2. 指導員は毎日書いて、実習生に付きっきりで同行しないといけませんか?⁠

「毎日」「同行」の語は、20 条・22 条・12 条・参考様式のどれにも出てきません。12 条が指導員に担当させるのは、技能実習の指導です。

Q3. 2027 年に育成就労に変わると、この日誌はどうなりますか?⁠

e-Gov の改正履歴には、技能実習法を改める令和 6 年法律第 60 号の規定が 2027 年 4 月 1 日に施行され、法律の題名が「外国人の育成就労の適正な実施及び育成就労外国人の保護に関する法律」に変わる版が載っています(e-Gov 法令 改正履歴・2026-10-30 確認)。本記事の書き方は、今の施行規則 22 条で作る技能実習日誌の話です。

まとめ: 次にやること⁠

  • 今月の分から、日誌の中身を書く指導員と、様式へ写す事務所の担当を決める
  • 予定表の番号を選択肢に入れた明細を、指導員と代わって教える職長の日報にだけ出す
  • 明細を出した週の金曜に、その週の分を様式の行へ写せるかを事務所で試す

業務の名前と予定表の番号に、その日見せた指導の 1 文が付けば、様式の日付の行へそのまま移せます。

月末の写しは 1 か月分の日報を順に読む作業で、雨の日や休みの日の行の扱いを決めていないと、毎月同じところで指導員に尋ねるまで写しが進みません。

写すときは、指導員の文を言い換えません。1 か月分の行が、現場で見た人の言葉のまま並びます。

夕方に出た日報の指導の内容が空いていれば、翌朝までに直感日報のコメントで書いた指導員に聞き返せます。

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※ 記載例の会社・現場・実習生・日付・予定表の番号は、すべて架空です。条文は e-Gov で 2026 年 10 月 30 日に読んだ現行版、様式は同じ日に確かめた外国人技能実習機構の参考様式によります。直感日報の機能の記述は、同日時点の仕様です。

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