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安全日誌の記入例|打合せ・巡視・是正を1日1枚に残す書き方

公開日:  直感日報 編集部 約 9 分で読めます

安全日誌の記入例|打合せ・巡視・是正を1日1枚に残す書き方

安全日誌は、安衛法 30 条の連絡調整と巡視を毎日書き残す記録で、欄の決め方は現場に任されています。前日の打合せで書く欄と、当日の巡視・是正を書く欄を分けて決めれば、書く人が 1 日 1 枚で埋められます。

この記事でわかること
- 北海道建設業協会の様式集は、法令に安全衛生日誌の作成の規定はないとしたうえで、30 条の打合せ・指示・巡視の記録として現場に備えておくべきものと書いている(北海道建設業協会 労務研究会「安全衛生日誌・新規入場者教育記録」・2026-10-13 確認)
- 元請(特定元方事業者)の巡視は、毎作業日に少なくとも一回と決まっている(安衛則 637 条 1 項)(労働安全衛生規則 第637条・e-Gov・2026-10-13 確認)
- 同じ様式集の日誌は、打合せ前に書く前日記入の欄と、作業当日に書く欄に分かれる。前日記入は統括安全衛生責任者(直営施工なら安全衛生管理者または安全衛生推進者)が書く(同協会の様式集の記入要領・2026-10-13 確認)
- 直感日報の日報は 1 人 1 日 1 件で、印刷 / PDF の紙面の題は「作業日報」で固定され、変えられない(直感日報の製品の仕様・2026-10-13 確認)

安全日誌とは — 作成の規定はなく、30 条の連絡調整と巡視の記録として作られる⁠

安全日誌は、決まった様式に合わせる書類ではなく、元請が 30 条の措置として行う打合せと巡視を毎日書き残した記録です。

北海道建設業協会 労務研究会の様式集は、日誌の位置づけを次のように書いています。

安衛法、安衛則などの法令では、安全衛生日誌の作成に関する規定はない。(中略)これらの打合せ、指示、巡視などの記録として結果的に作成される。 法的には必要ないが現場に備えて然るべきものを元請け事業者が作成し、職長等に周知する

(北海道建設業協会 労務研究会「安全衛生日誌・新規入場者教育記録」・2026-10-13 確認)

「法的には必要ない」のすぐ後に、「現場に備えて然るべきもの」と続く点が要です。書かなくてよい書類ではなく、作り方が法令で決まっていない書類だと読めます。

同じ様式集は表の名前を「安全衛生日誌」とし、記入要領では「この安全日誌は」と呼んでいます。本記事でも 2 つを同じ書類として扱います。

様式集が根拠に挙げる安衛法 30 条 1 項は、特定元方事業者に「作業間の連絡及び調整を行うこと」(2 号)や「作業場所を巡視すること」(3 号)などの措置を求めています(労働安全衛生法 第30条・e-Gov・2026-10-13 確認)。

連絡調整は安衛則 636 条が「随時」行うものとし、巡視の回数は 637 条 1 項が決めています。どちらも名宛人は特定元方事業者、つまり元請です(労働安全衛生規則 第636条・第637条・同日確認)。

元請のほかに誰がどの頻度で巡視するかは、巡視の主体と頻度を条文で並べた記事に譲ります。

今は誰も日誌を書いていない会社は、まず自社がその現場の元請かどうかを確かめます。30 条 1 項の措置がかかるのは元請(特定元方事業者)です。元請なら元請がまとめる型、下請なら残りの 2 つの型から書き方を選びます。

では、打合せと巡視の 1 日分を、欄にどう埋めるのか。擁壁工事のある 1 日を例に、8 項目を書きます。

記入例: 擁壁工事の 1 日を 8 項目で書く【表】⁠

記入例は、元請の現場代理人が書く擁壁工事の 1 日を、様式集の欄から 7 項目、日報の「翌日の予定」から 1 項目の計 8 項目に分け、日報アプリの部品と並べたものです。

宅地造成の土木工事で L 型擁壁を造る現場に、型枠と鉄筋の協力会社 2 社が入る 1 日です(会社・現場・人数・時刻は架空の例です)。

項目記入例(架空)日報の部品
① 年月日・天気10 月 15 日・晴れ日付は自動・天候は選択
② 業者名・作業内容・使用機械自社 砕石敷均し(バックホウ)/型枠 竪壁組立/鉄筋 竪壁配筋反復明細の列(業者名・作業内容と機械)
③ 予定人員・実績人員予定 3・4・3 人、実績 3・4・2 人反復明細の数値の列(予定・実績)
④ 予想される災害・安全衛生指示事項型枠: 風で型枠が倒れかかる/控えを先に取り段ごとに確かめる反復明細の文章の列(災害・指示)
⑤ 朝礼での指示事項竪壁の中央で型枠と鉄筋の作業区画を分ける(KY は実施済み)足した文章の項目・KY は安全確認の印
⑥ 巡視の結果(時刻つき)9:40 の巡視で竪壁の控え不足を 1 か所指摘、14:30 も巡視足した文章の項目
⑦ 点検時の指示と是正の結果代理人の指示で、型枠の職長が 11:00 に控えを 1 本追加足した文章の項目と写真
⑧ 翌日の作業予定自社 片付け・型枠 返し・鉄筋 配筋の残り、予定 2・4・3 人施工プリセットの「翌日の予定」

④ の災害は、起きる前の危険を「〜しそうになる」の形で書き、指示事項は記入要領のとおり「リスクを効果的に低減する対策を具体的に指示」した中身を、行動の言葉で書きます。

⑦ の是正は、誰が・いつ・どう直したかの 3 点がそろう書き方にします。実績人員の列を足すと 9 人で、予定より鉄筋が 1 人少ない日だと後から読めます。

施工プリセットの欄のうち、表で使うのは天候・安全確認・現場写真・翌日の予定の 4 つです。足すのは業者ごとの反復明細 1 つと、朝礼・巡視・是正の文章の項目 3 つで、1 つのテンプレートに置ける項目は 20 個までです。

明細の列は 6 列が上限で、業者名から指示事項まででちょうど使い切ります。様式集にある「必要資格」の列は置けないため、資格は作業内容の列に書き添えます。

紙面の見出しには現場名が出ないので、施工プリセットの「今日の作業内容」の 1 行目に現場名を書いておきます。業種ごとの項目の組み方は、施工・店舗など業種別に日報の項目を並べた記事が参考になります。

表の 8 項目は、前日記入の分も是正の分も、直感日報(建設・店舗など現場チーム向けの日報管理サービス)の 1 件の日報に書けます。手順は、施工プリセットを選ぶ・明細と文章の項目を足す・記入して提出するの 3 つです。

安全書類の一式を作ったり、協力会社の責任者から確認サインを集めたりする仕組みは、直感日報にはありません。日誌として残せるのは、書く人 1 人の 1 日分の記録です。

日報が「書くのも読むのも」速くなる。スマホから 15 秒で提出。数値は設定ゼロで自動集計。クレジットカード不要で 14 日間試せます。無料で 14 日試す →400 円/人/月・最低 5 名から

端末で署名を受ける項目は無く、同じ人が同じ日に 2 件目の日報を出すこともできません。

では、前日の打合せで書く欄は、日報のどの日のどこに入るのか。

前日の打合せの欄と当日の欄の書き方 — 日報では前日分を「翌日の予定」に書く(1 日のずれ)⁠

紙の日誌 1 枚は前日と当日にまたがり、日報 1 件は当日の実績と翌日の予定でできているため、2 つの区切りは 1 日ずれます。

記入要領は、前日記入の欄を書く人と時点をこう決めています。

統括安全衛生責任者(直営施工の場合は、安全衛生管理者または安全衛生推進者)は、打ち合わせ前に必要事項を前日記入欄に記入し、さらに打ち合わせ中に新たに指示事項・確認事項が出た場合は追記する。

(前掲 北海道建設業協会の様式集・記入要領 2)

様式の欄外には「※太枠内は前日記入」とあり、記入要領は欄を次の 2 つに分けています。

  • 前日記入の欄 — 業者名、作業内容・使用機械、必要資格、予定人員、予想される災害、安全衛生指示事項、協力業者責任者サイン
  • 当日記入の欄 — 年月日と天気、実績人員、実施状況、朝礼での指示事項(記入要領に「記入は前日でも構わない」)、統括安全衛生責任者巡視結果、現場点検時の指示事項他

作業日 X の紙の安全日誌は前の日の前日記入の欄と作業日の当日記入の欄にまたがり、日報では前日記入の分をまず前の日の日報の「翌日の予定」に書き、作業日の日報の明細に入れ直すことを示した図

作業日 X の紙の 1 枚は、前の日(X−1)の打合せ前に書く前日記入の欄と、X 当日に書く欄でできています。一方、日報 X の 1 件には、X の実績・巡視・是正と、翌日(X+1)の予定が入ります。

日報は今日より先の日付では出せないため、前日記入を書く X−1 の時点では、日報 X はまだ書けません。前日記入に当たる中身は、まず前の日の日報の「翌日の予定」に書きます。日報 X を印刷しても、様式集の 1 枚と同じ区切りの紙にはなりません。

記入例でいえば、⑧ の翌日分が次の日誌の前日記入に当たります。当日の日報では明細の予定人員や指示事項の列に前日の打合せの中身を入れ直すため、紙の様式より書く手間が 1 回増えます。

前日記入の分をその日の朝に元請へ読ませたいなら、前の日の日報を提出しておきます。提出前の書きかけは、読む側に届きません。

前の日の日報に朝に書き足して出し直すと、既読が消えて未読に戻り、承認も取り消されます。前の日のうちに出し切るか、朝に足して出し直すかは、承認の運用に合わせて選びます。

「翌日の予定」は日付を持たない文章の欄なので、金曜の日報には月曜の分を書けば足ります。打合せを当日の朝にする現場では 1 日のずれは起きず、前日記入の分も当日の日報 1 件に入ります。

欄と書く時点が決まったら、次は誰が書くかを決めます。

誰が書くか — 元請がまとめる型・各社の職長が書く型・元請の様式に書き込む型⁠

様式集の表は作成の欄で元請と下請の両方に○を付けており、書く人の決め方は当社の整理で 3 つの型に分かれます。

  • 元請がまとめる型 — 元請の現場代理人か統括安全衛生責任者が、受け持つ現場の 1 日分を 1 件に書きます。読むのは自社のマネージャーと管理者で、協力会社のサインは紙面とは別の紙で受けます。
  • 各社の職長が書く型 — 下請の職長が、自社の作業の分を職長ごとに 1 日 1 件書きます。元請がアプリの中で読むなら職長を元請の会社のメンバーとして招き、招いた人も料金の人数に入ります。職長の会社で書くなら、日報ごとの閲覧専用の共有リンク(発行はその会社のマネージャーか管理者)か、印刷した紙面で渡します。
  • 元請の様式に書き込む型 — 職長が、元請の指定する様式に自社の分を書き込みます。日報には KY を行った印と要点、巡視で受けた指摘だけを残し、日誌そのものは様式で出します。

直営施工で下請がいない会社は、様式集の条件どおり安全衛生管理者か安全衛生推進者が書き、明細の業者の行に自社の班を並べます。

1 人で同じ日に 2 現場を受け持つなら、業者名の列の頭に現場名を書けば行は分けられますが、現場ごとの 1 枚を求められるなら紙の様式を使います。

協力会社の責任者の確認サインを毎日日誌に集める現場は、紙の様式を正にして、日報はその控えにします。

工事日誌・作業日報と分けるか — 日報で書かない運用⁠

安全日誌を工事日誌や作業日報と分けるかは、発注者や元請がそれぞれ別の 1 枚を求めているかで決まります。

別々の 1 枚を求められていなければ、施工の欄と安全の欄を 1 件の日報に並べて書けます。別々の様式を指定されているなら、その様式で出すのが先です。

公共工事の工事日誌の様式と見せ方を、発注者ごとに確かめる手順は工事日誌の書き方の記事で扱っています。

安全日誌を事故報告の添付に挙げる発注者の例は、工事事故報告書の記事にあります。

次の 5 つの運用は、直感日報では書けません。

  • 協力会社の責任者の確認サインを毎日集める — 紙面の署名欄は作成者と承認者の 2 本で、会社ごとの欄はありません。
  • 2 つの現場の日誌を、現場ごとに別々に出す — 1 件の明細で行は分けられても、現場ごとの 1 件にはなりません。
  • 元請や発注者の指定の様式に、枠ごと合わせて出す — 紙面の枠は 1 つで、選べるのは項目の並び順 2 通りだけです。
  • 「安全日誌」という題の紙で出す — 紙面の題は「作業日報」から変わりません。
  • 朝礼の前に、書きかけを元請に読ませる — 読めるのは、提出済みの分だけです。

よくある質問⁠

Q1. 安全日誌は何年保存すればよいですか?⁠

本記事で確かめた安衛法 30 条と安衛則 635〜638 条には、記録の作成や保存を定める文言はありません。何年残すかは、元請・発注者との取り決めと自社の規程で決まります。

日報に書いた中身で保存の扱いが変わる話は、作業日報の保存期間の記事にあります。

Q2. KY シートと安全日誌はどう書き分けますか?⁠

KY シートを朝に班ごとに書いている現場なら、安全日誌に写すのは KY を行ったかどうかと、その要点で足ります。直感日報なら、施工プリセットの安全確認に「KY 活動を実施した」の印があります。

KY 活動に法令の様式や記録の定めがあるかは、KY 活動の義務を条文で確かめた記事にあります。

Q3. 雨で作業を中止した日はどう書きますか?⁠

様式集の記入要領は、予定から変わった日は実施状況の欄に「変更後の作業内容と指示事項を記入」するとしています。日報なら作業内容の欄に中止したことを書き、その日に出した指示を朝礼の欄に残します。

まとめ: 次にやること⁠

  • 自社の安全日誌を、元請がまとめるか、各社の職長が書くか、元請の様式に書き込むかを決める
  • 前日記入の分を、前の日のうちに出し切るか、朝に足して出し直すかを選ぶ
  • 記入例の 8 項目を、自社の現場名と協力会社の名前で 1 日分埋めてみる

書く人と、前日分を書く欄の 2 つが決まれば、安全日誌は毎日同じ形で埋まります。

打合せの控えと巡視のメモが別の紙に分かれていると、夕方に 1 枚へ清書する手間が毎日残りがちです。

前日記入の欄は前の日の打合せに合わせて、巡視と是正の欄はその日の夕方にと、書く時点を欄ごとに決めておけば 1 日 1 枚のまま書き進められます。

巡視の結果と是正の欄は、直感日報の施工プリセットに文章の項目として足すと、翌日の予定と同じ 1 件の日報に並びます。

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※ 記入例は架空の例です。日誌の欄は北海道建設業協会の様式集を一例として借りたもので、実際の様式と書く人は元請・発注者の指定に従ってください。製品の機能は 2026 年 10 月 13 日時点の直感日報の仕様によります。

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