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建設業の週報・月報のまとめ方|日報の数字を足して書く4項目

公開日:  最終更新日:  直感日報 編集部 約 7 分で読めます

建設業の週報・月報のまとめ方|日報の数字を足して書く4項目

建設業の週報・月報は、日報を書き直す文書ではありません。日報の数字を週と月で足した合計と、その期間に決めたことを 4 項目ずつ書けば足ります。

この記事でわかること
- 履行報告の条文は公共工事標準請負契約約款 11 条の 1 文だけで、「受注者は、設計図書に定めるところにより、この契約の履行について発注者に報告しなければならない」と書かれている
- 福島県が県発注工事の提出書類として示す一覧は、工事履行報告書(第 8 号様式その 3)を「毎月」の提出、工事日誌(第 32 号様式)を「完成検査時」の提示としている
- 国土交通省の写真管理基準(案)では、公共土木工事の施工中に撮る進捗の写真(全景又は代表部分)の頻度が「月1回」〔月末〕

日報・週報・月報は役割が違う — その日の事実・来週の段取り・月の締め【早見表】⁠

日報はその日の事実、週報は予定どおりかと来週の段取り、月報は月の締めを受け持ちます。週報・月報のまとめ方は、この分担から決まります。

文書読む人と使い道日報から持ってくるもの
日報所長・事務:その日の事実の確認(元の記録そのもの)
週報所長・元請:予定どおりかと来週の段取り週の数量の累計と延べ人数
月報経営・事務:月の締めと翌月の配置月の延べ人数・止まった日・安全の実施

日報・週報・月報に同じ文章を 3 回書いているなら、役割が重なっています。週報と月報は日報の文面を写す場所でなく、足した数字に判断を添える場所です。

週報は4項目で足りる — 進捗・人数・問題と対応・来週の段取り⁠

週報は、進捗・人数・問題と対応・来週の段取りの 4 項目で足ります。所長や元請は週報で、予定どおりか、来週どう動くかを確かめるからです。

1 週間の出来事を文章でつなぐと、書く側も読む側も重くなります。各項目は、書くこと 1 文と例文 1 本の型にそろえます。

1. 進捗(予定比)⁠

数量の累計と、週の初めに立てた予定に対する到達を書きます。

【例文】
1 工区 側溝据付: 累計 84/120 m(予定 90 m → 6 m 遅れ)
遅れの理由: 水曜の降雨で据付を半日止めた分。

2. 人数(延べ人数)⁠

自社と協力会社を分けて、今週の延べ人数(人工)を足します。

【例文】
自社: 延べ 12 人 / 協力会社 ○○工業: 延べ 9 人

3. 問題と対応⁠

起きたこと・打った手・残っていることを 1 行ずつ書き、「対応済み」か「継続」かを明示します。

【例文】
仮設照明の位置が暗い箇所あり(所長指摘)→ 木曜に 2 基を移設・対応済み。
資材置場の区画が未表示 → 継続(月曜の朝に区画ロープを張る)。

4. 来週の段取り⁠

工種の予定に加え、搬入・立会い・検査など日が決まっている段取りを必ず入れます。

【例文】
火曜 側溝 20 本搬入 / 木曜 監督員の立会い(床掘り完了の確認)/ 金曜 1 工区 据付完了予定

月報は締めの4項目 — 人数の合計・現場別・止まった日・安全の実施⁠

月報は、その月の出来事を物語る文書ではなく、締めの数字を並べる文書です。人数の合計、現場別の内訳、止まった日、安全の実施の 4 項目に絞ります。

人工の付け方や出面表の作り方は、出面管理と人工の集計を扱った記事に譲ります。

1. 人数の合計⁠

月の延べ人数(人工)を、自社と協力会社に分けて足します。

【例文】
自社: 延べ 51 人 / 協力会社 ○○工業: 延べ 38 人 / 協力会社 △△設備: 延べ 16 人

2. 現場別の内訳⁠

複数の現場を持つなら、翌月の配置を決められるよう、現場ごとの延べ人数と進捗を分けて示します。

【例文】
A 現場(側溝): 延べ 64 人・据付 120/120 m 完了 / B 現場(設備配管): 延べ 41 人・配管 36/60 本

3. 止まった日⁠

雨や強風で作業を止めた日を、日数と日付で書きます。

【例文】
作業中止 3 日(6 日・17 日・18 日 = 降雨)/ 午前で打ち切り 2 日(10 日 = 降雨・24 日 = 強風)

4. 安全の実施⁠

KY の実施日数と、受けた指摘と是正の状況を、実施した事実として書きます。

【例文】
KY 実施 21/21 日。指摘 2 件(仮設照明の位置 1・資材置場の区画 1)→ 2 件とも月内に是正済み。

ここまでの 8 項目のうち、いくつが日報の数字の足し算でしょうか。

週報・月報が重いのは日報の側 — 数字を欄に分けておけば足し算で済む⁠

週報の進捗と人数、月報の人数の合計・現場別の内訳・止まった日・安全の実施の日数は、どれも日報の数字の足し算です。重さの原因は週報や月報の書き方に見えて、多くは日報の側にあります。

日報に「順調」「側溝作業を実施」としか書かれていないと、週末と月末に記憶から数字を起こす作業が出てきます。日報の段階で次の 4 点が守られていれば、まとめる作業は足し算で済みます。

日報の欄・週報・月報を列に、数量・人数・止まった日・安全を行に並べたグリッド図。自社・協力会社別の人数の欄が、週の延べ人数と月の人数の合計の起点になる

  • 数量は単位つきで — 「進んだ」ではなく「据付 18 m」「配管 6 本」と書く
  • 人数は自社と協力会社を分けて — その日の人数を会社ごとの数字で残す
  • 止めた日は時刻まで — 「雨・14 時で中止」のように、止めた時刻を添える
  • 安全は実施した事実を — KY の実施と、受けた指摘と是正をその日に書く

日報そのものの欄の書き方は、現場日報の 6 項目と例文をまとめた記事を参照してください。

欄に分けた数字は、日報を集める側でそのまま足せます。数値欄を期間と人ごとに集計する日報の直感日報(建設・店舗など現場チーム向けの日報管理サービス)なら、人数や数量の欄は設定ゼロで期間とチーム・個人ごとに集計されます。

人数の合計を出す仕組みであって、出退勤の打刻や労働時間を管理する勤怠の道具ではありません。

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直感日報には、勤怠管理・打刻・賃金計算、工程表の作成、工事履行報告書など発注者様式の作成・提出の機能はありません。週報・月報の文章を自動で書く機能もありません。

公共工事で毎月出す工事履行報告書は、社内の月報とは別の書類⁠

公共工事で発注者に出す工事履行報告書は契約上の書類で、社内の月報とは宛先も根拠も違います。月報を出していても、この報告を出したことにはなりません。

根拠は、中央建設業審議会が決定した公共工事標準請負契約約款の 11 条です。条文は報告の様式や時期を自ら決めず、設計図書の定めに委ねています(中央建設業審議会決定・国土交通省掲載 公共工事標準請負契約約款〔令和 7 年 12 月 2 日改正〕第 11 条・2026-09-25 実読)。

委ねた先の一例が福島県です。県の提出書類一覧は、工事履行報告書の提出期限を毎月とし、根拠に県の工事請負契約約款の第 11 条を挙げています(福島県「県発注工事における提出書類」・2026-09-25 実読)。

同じ一覧で、工事日誌は提出ではなく、完成検査時に提示する書類です(同)。毎日つける日誌は検査のときに見せるもので、毎月出す報告書とは扱いが分かれています。

予定工程と実施工程(%)の出し方は、工事履行報告書の書き方をまとめた記事で扱っています。社内の月報で足した人数や数量は、この報告を書くときの手元の控えにもなります。

週報・月報の数字が崩れる3つの場面⁠

数字が崩れやすいのは、まとめて書く、手で写す、集計の表を 1 人に預ける、の 3 つの場面です。

  • 週末にまとめて日報を書く — 金曜に 1 週間分を記憶で書くと、数量と人数が丸まります。日報はその日のうちに書くのが前提です。
  • 転記のたびに数字がずれる — 日報から表計算、週報、月報と手で写すほど、写し間違いの機会が増えます。月末に元請と人数の合計が合わないと、請求の突き合わせが往復します。
  • 集計の表を作った人しか直せない — 関数を組んだ担当者が異動すると、集計がそこで止まります。仕組みの選び方は日報の集計を自動化する記事にあります。

よくある質問⁠

Q1. 週報はいつ作るのがいいですか?⁠

来週の段取りが固まる、金曜の現場終わりが目安です。日報に数字が揃っていれば、作る作業は足し算が中心になります。

Q2. 週報と月報に同じことを書いている気がします。⁠

月報の数字を、文章ではなく合計で書くと重なりが減ります。週報は来週の判断に回し、月報は人数・止まった日・安全の実施を数字で締めてください。

Q3. 月報に写真は付けたほうがいいですか?⁠

付けるなら、月末に撮った全景 1 枚が扱いやすい形です。国土交通省の写真管理基準(案)は公共土木工事の基準で、工事施工中の進捗を全景又は代表部分で月 1 回、月末に撮るとしています(工事内容に合わなければ監督職員の指示で増減)(国土交通省「写真管理基準(案)」令和 8 年 3 月・2026-09-25 実読)。

民間の現場や建築工事に同じ基準がかかるわけではありません。ただ、月報の締めに合わせて月末の 1 枚を撮る習慣は、そのまま借りられます。

まとめ: 次にやること⁠

  • 今週の週報を、進捗・人数・問題と対応・来週の段取りの 4 項目だけで作ってみる
  • 日報の人数の欄を、自社と協力会社に分けた数字で書く形にそろえる
  • 公共工事の現場は、発注者の要領で工事履行報告書の様式と提出時期を確かめる

週報と月報に書く数字の多くは、日報の欄を週と月で足せば出てきます。

日報の欄が文章のままだと、金曜の夕方に 1 週間分の数字を拾い直す手間が、毎週の仕事として残りやすくなります。

紙の日報なら、人数と数量の欄に数字だけを書く列を足し、金曜にその列を縦に足して週報を締める形にすれば、表計算がなくても続けられます。

週と月の合計を人数や数量の欄から出すところまでを、直感日報は引き受けます。

足した数字を元請への提出に持ち出す手順は、CSV エクスポートの使い方の記事にあります。

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※ 本記事は一般的な情報の提供を目的としています。工事履行報告書の様式・提出時期や工事写真の撮り方は、発注者と工事ごとに異なります。実際の現場では、その工事の契約書類と社内の決まりが優先します。疑義は監督員や発注者にご確認ください。

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